このページでは、クリニックがInstagramで集患する際のメリット・デメリットや具体的な集患テクニックをご紹介します。
Instagramとは、若い世代や女性を中心に人気のSNSサービスです。2023年11月時点で国内月間アクティブユーザー数が6,600万人、海外では10億人以上(2023年2月時点)と、世界中で利用されています。
Instagramは特に若い女性層の比率が高いため、美容皮膚科・美容外科や産婦人科、小児科関係で活用するクリニックが増えている現状です。
「インスタ映え」という言葉が流行したように、きれいな写真や動画など、ビジュアルに特化しているのが最大の特徴。写真や動画と文章を組み合わせて発信できるので、見ている人に情報が伝わりやすい強みがあります。
※参照元:Gaiax「2025年6月版!性別・年齢別 SNSユーザー数(X、Instagram、TikTokなど13媒体)」https://gaiax-socialmedialab.jp/socialmedia/435)
Instagramは画像や動画を中心に発信するため、クリニックの雰囲気や特徴を視覚でアピールできます。統一感のある投稿を続ければ、患者さんの印象に残りやすく、覚えてもらいやすくなるでしょう。クリニックのコンセプトに合わせた雰囲気の画像やイメージカラー、ロゴなどを活用すれば、さらに記憶に残りやすくなります。
Instagramは、患者さんとのコミュニケーションを強化する手助けになります。医療や健康に関する情報をコンテンツとして発信すれば患者さんが自身の健康を理解するのに役立ちますし、質問に対する回答やアドバイスを提供すれば、クリニックに対して信頼できるイメージを持ってもらえるでしょう。
Instagramを通じて患者さんとコミュニケーションを図る投稿を続けることで、信頼関係の構築につながります。
現在、若い世代を中心にブラウザ検索とInstagram検索を併用するユーザーが増えてきています。それに合わせ、Instagramでクリニックのアカウントを開設し「〇〇市 小児科」「△△駅 皮膚科」「✕✕市 美容外科」など「地域+診療科目」のキーワードと組み合わせてコンテンツを投稿するクリニックも増えてきています。このような発信は、ブラウザ検索からのホームページではリーチできない層を取り込める可能性があります。
近隣の競合クリニックなど、他院との差別化を図るにもInstagramは有効です。投稿のトーンやデザイン、発信のスタイルを工夫して「自院らしさ」を打ち出すことで、見ている人の印象に残りやすくなります。クリニックを探している段階のユーザーの記憶に残れば、同じ地域で診療内容や設備などが似ているクリニックの中で、「選ばれるクリニック」を目指せるでしょう。
文章が中心のホームページとは異なり、インパクトのある動画や画像を使うInstagramは、投稿者の意図した通りに伝わらない可能性があります。
投稿内容がユーザーから反感を買ってしまうと、炎上するリスクがある点には注意が必要です。一度炎上してしまうと、集患はおろかクレームの増加や風評被害を招いてしまう可能性があります。
クリニックのInstagramアカウントで投稿する内容は広告と見なされます。そのため、医療広告のガイドライン遵守のもと運用しなくてはなりません。
例えば、説明なしの治療前・治療後の写真の掲載や根拠のない効果・効能をうたう広告の投稿は禁止されています。他にも医療広告ガイドラインには様々な決まりがあります。医療広告における専門的な知識のもと、正しく運用するための体制づくりが必須です。
勤務時間の中で、診療業務と並行しながらInstagramを運用するのは簡単ではありません。特定のスタッフに任せっきりにしてしまうと負担増大につながりますし、投稿をきっかけに炎上してしまうと、クレームや問い合わせが増えてさらなる負担増につながります。
院長を含め、スタッフ全体がSNS投稿に関する知識やネットリテラシーを学んでおくことが大切。投稿内容の最終確認は院長が行い、院長の責任のもとで発信するなど、スタッフに負担のかからない運用体制を構築できるかが重要です。
Instagramのハイライト機能とは、ストーリーズ投稿をプロフィール画面上に表示することができる機能です。
ハイライトに診療時間や初診の流れ、院内紹介、アクセス方法など、情報を整理してまとめておくことで、ホームページの補完的な役割も果たしてくれます。動画や写真のビジュアルだけに頼らず、実用性のある情報も発信することがクリニックの信頼性向上と集患につながります。
Instagramを通じたユーザーとの積極的な交流も効果的です。例えば、近隣のユーザーやアカウントに対して積極的に「いいね」やフォローをすれば、クリニックの存在を知ってもらいやすくなります。
地域に根差した診療方針や理念が伝わり、信頼性が高まってフォローや新患獲得につながります。
院内にInstagramのQRコードを掲示しておけば、来院した患者さんのInstagramアクセスやフォロー、ホームページへの導線がつくれます。受付や待合室などの目のつきやすいところに設置しておくと効果的です。定期的な投稿を通じて患者さんとの距離が縮まれば、再診率が向上する可能性もあるでしょう。
20~30代や女性層、子育て世代などは、検索エンジンだけでなくInstagram検索でクリニックの雰囲気や評判を確認するケースが多く見られます。これまで届かなかった層に対して来院のきっかけを作りたいなら、ホームページとあわせてInstagramを運用するのは有効と言えます。
ただ、医療広告ガイドラインなどの専門知識や炎上しないためのネットリテラシーなど、ある程度の運用知識は必要です。運用に負担をかけたくない、不安があるのであれば、クリニックのホームページを手がける制作会社やクリニックのInstagram運用実績を持つ会社に相談してみてはいかがでしょうか。
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