クリニックは
チラシ配布で集患できる？

クリニックの集患方法であるチラシ配布について、作成方法やポイント、メリットとデメリットについて紹介します。

チラシ配布による
集患のメリット

特定の地域に向けた発信が可能

チラシの配布は、ポスティングや新聞の折込で配布することがほとんどで、特定の地域に集中して宣伝できます。配布範囲を徒歩や自転車で通える距離に設定すれば、お得意様になり得る利用者へ効率的にアプローチ可能。クリニックを開業した直後など、クリニックの周知がまだ不十分である場合は、特に効果的な方法と言えるでしょう。

コストを抑えられる

ポスティングは、1枚あたり3～10円程度から行うことができます。1万枚配ったとしても、かかる費用は30,000～100,000円程度です。看板を出す場合などと比べると、かなり広告費を抑えることができるでしょう。

何度も読み返してもらいやすい

捨てない限り、何度も読み返してもらいやすいのがチラシの特徴です。ランダムで表示されるネット広告の場合、ユーザーが一度見逃してしまうと広告を見直す機会がなかなか訪れません。チラシの場合は、整理している時に発見して改めて見てもらう、必要なタイミングで見返してもらって来院につながる、といった効果が見込めます。

高齢者層にアプローチしやすい

高齢者など、機械の取り扱いに慣れていなかったり、Webを利用していなかったりする方などには、Webでの広告媒体よりもチラシのような紙媒体でのアプローチが効果的です。高齢者層をターゲットにしている科目であれば、チラシ配布のほうが利用者の目に留まる確率が高まるでしょう。

チラシ配布による
集患のデメリット

多くのチラシを用意する必要がある

チラシは100枚のうち99枚はそのまま捨てられてしまうと言われており、集患につなげるには、かなりの部数のチラシを用意する必要があります。また、広範囲にチラシを配布したい場合も同様で、配りたい範囲の広さに比例して、用意しなければならないチラシの枚数は増えることに。そのため、結果的に広告費がかさんでしまった、用意したチラシの部数に対して反響が少ない、といった状況になることも多くあります。

クレームにつながることがある

ポスティングを行う場合、住民からクレームが出ることも少なくありません。その内容は「配布するな」というものや、「チラシが雨で濡れてぐちゃぐちゃになっている」「ポストから飛び出てしまい散らかっている」というものなど。配布の際には細心の注意をしておく必要があります。

当然ですが、チラシの内容と実際の情報に誤りがある場合もクレームにつながるので要注意。チラシの内容は注意深く精査しましょう。印刷した後に誤りに気付いた場合、すべて刷り直しになるのでテスト段階で細かく確認するのが大切です。

効果的なチラシの作成方法

読み手に響くチラシを作るためには、しっかりとターゲット・地域を設定し、ターゲットに合った内容を網羅することが大切です。そしてラインナップを充実させるだけでなく、何度も読み返してもらえるような、面白くてわかりやすいレイアウトにすることも必要になります。

こうした点で質の高いチラシをつくるためには、「クリニックのチラシ・フライヤー作成に強い業者」に依頼することが重要です。

医療関係のチラシの注意点

医療関係のチラシは、医療広告ガイドラインの適用対象です。ガイドラインで定められた禁止事項に違反した場合は、罰則を受ける可能性もあるので、注意しなければなりません。

対策としては、「見る人に誤認させるような表現」や「根拠のない最上級表現による比較優良」などを避け、広告可能な範囲を理解したうえでチラシをつくることです。医療法の広告規制を理解のうえ、文言の使い方や表現方法、キャンペーンや告知の仕方に関して禁止事項に違反しないように作成することを心がけましょう。

チラシで集客するポイント

チラシによる集患を効果的に行うためには、チラシの配布方法も重要なポイントです。一般的なチラシの配布方法には以下のものがあります。

• ポスティング
• 街頭配布
• 新聞折込
• 店頭設置
• ダイレクトメール

多彩な選択肢があるのはメリットですが、闇雲に行っても高い成果は期待できません。チラシ集患で効果を高めるコツは、新聞を読む高齢者がターゲットの場合は新聞折り込みを利用したり、一人暮らしの多いエリアではポスティングを利用したりと、ターゲットの特性に合う適切な配布方法を採用することです。そのため、入念にターゲット設定することが大事になります。

チラシ配布による
集患のまとめ

チラシの配布は導入障壁が低く、うまく活用すれば狙った層にコスパ良くアプローチできる方法です。しかし、チラシをじっくり見ている人は少なく、廃棄されたチラシをめぐってトラブルになることも。webよりも紙媒体のほうが見られているような地域以外では、あまり効率の良い集患方法とは言えません。

集患のための施策の第一歩として考えるなら、まずは「ホームページ制作」に力を入れるのがおすすめです。一度で広範囲に情報を届けることができ、親和性の高いキーワードを検索しているユーザーに向けて効率よく求められている情報を提供できます。受診を考える際に患者さんがほぼ必ず確認するものでもあるため、他の広告手段を考えるよりもまずはホームページの見直しが効果的です。