ホームページ上での集客を効率的に行うのに欠かせないSEO対策。SEO対策は、企業だけでなくクリニックなどの医療施設における集患・増患のためにも重要です。ここでは、医療サイトでのSEO対策の重要性や具体的な方法について見ていきましょう。
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略称。顧客はgoogleをはじめとする検索エンジンを用いて自分の求めるサイトにアクセスします。SEO対策とは、検索エンジンの検索結果の上位に自社サイトが表示さされやすくすることを目的とした対策です。
このSEO対策は、一般企業だけでなく医療サイトでも実施するべき理由があります。それは、SEO対策を行うことでクリニックなどの医療施設でも患者さんを集めることができるからです。医療施設であっても一般企業と同じように地域内での競合があるので、その中でホームページを通じてより多くの患者さんを確保する必要があります。
医療サイトのSEO対策においては、一般的なSEOの知識に加え「YML」「E-A-T」などについての素養が求められます。
「YMYL」とは、「Your Money Your Life」の略称で、Googleの品質評価ガイドライン「ユーザーのお金や生命=健康・生活に大きな影響を与えるトピック」として定義されている言葉です。
例えば、医療に関する情報を検索しているユーザーの中には、命に関わるような重大な疾患を抱えているケースがあるでしょう。その検索結果が誤っていると、患者さんは自分の症状と噛み合わない治療を受けたり服薬をしたりといった重大なトラブルにあってしまう危険があります。そのため、GoogleはYMYLに該当する情報をそれ以外の情報や検索ワードに比べて上位表示されにくく調整することで、命や生活に直接的な影響が出るような重大なトラブルの発生を防いでいるのです。
医療サイトを検索する際の検索ワードは、必然的に疾患名や症例などのYMYLに該当するものが多くなります。したがって、医療サイトのSEO対策は一般的な企業などのサイトにおけるそれよりもどうしても難しくなってしまうという難点があるのです。
医療に関する検索結果は、前述の通りユーザーの命に大きく影響することがあります。そのため、医療に関するコンテンツを検索で上位表示するためには、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の4つの要素が高いレベルで備わっていなくてはいけません。「E-E-A-T」とは、これら4要素の頭文字を取った略語です。
SEO対策における「経験」とは、コンテンツ作成者の経験量を指します。例えば、同じ登山についてのコンテンツでも、登山初心者の作ったコンテンツよりも登山のベテランの作ったコンテンツのほうが信頼性が高くコンテンツの種類も豊富なので、より多くのユーザーを集められます。
同じように、医療サイトでもそれぞれの診療科目や治療法の経験が豊富な人が関わっているサイトの方が信頼性が高いので多くの患者さんを集められるでしょう。
特定のコンテンツについて記述したホームページの内容がどれだけ正確か、最新のものにアップデートされているかなどは、そのコンテンツ制作者がどれだけ専門知識を持っているかに大きく左右されます。
特に、医療関係の情報は高い専門性が要求されるので、治療法や医療サービスに関わる法律に関しては最新の知識を持っている必要があります。高い専門性を確保できていれば、それだけサイトへの注目度も向上するでしょう。
病院やクリニックを選ぶユーザーにとって重要な判断材料となるのが、院長や専門医がその業界でどのくらいの認知度があるか、どれだけの実績があるかです。こうした有力な情報源としての認知度がSEO対策における権威性です。
クリニックや病院のホームページには、必ずと言っていいほど院長や治療に携わる専門医のプロフィールが掲載されています。このプロフィールに誰でも知っている有名大学や病院の名前があると、ユーザーは権威性が高いとみなされます。
ホームページの記述内容の正確性や誠実性、安全性、信頼性をまとめて「信頼性」と言います。会社や企業のホームページの中には、正確な根拠がないにも関わらず「業界最安値」「日本一」といった文言を掲載している場合があります。こうした実態や根拠のない惹句を多用しているホームページは信頼性が高いとは言えません。
医療サイトでは、症状の確実な改善や無根拠な症例数を掲載したりせず、数字を出すときは必ず根拠となるデータを提示したり、手掛けてきた具体的な症例を挙げていたりするところが信頼性が高いと言えるでしょう。
医療サイトのSEO対策では、特に意識するべき点がいくつかあります。これらの点を意識することで、サイトへのユーザー流入を拡大することができるでしょう。
情報そのものの正確性は言うまでもなく非常に重要ですが、同時に情報の発信者、つまり「誰がその情報を発信しているか」は医療サイトのSEO対策を大きく左右するポイントです。
ホームページにはしばしば、サイトの運営者は明記されていてもコンテンツ自体の執筆者の名前はわからない場合があります。特に医療サイトだと、誰が描いたかわからない情報の信頼性は著しく低くなるでしょう。そのため、医療サイトのSEO対策ではコンテンツの執筆者を明確にしておくことが大切なのです。
医療サイトでは、病院やクリニックなどの運営元が明記されているとユーザーからの信頼度が高まります。逆に、一見正しそうな情報が掲載してあっても、運営元がはっきりしないサイトだと信頼性は確保できません。情報はその発信元が明確がどうかが非常に重要なので、医療サイトではサイトを運営している病院・クリニック名に加え、専門分野や診療科目などの情報をできるだけ詳しく掲載しておく必要があります。
医療サイトを検索・閲覧しているユーザーは、症状や治療法、費用などについてさまざまな疑問や悩みを持っています。そうした疑問や悩みは専門的な内容であったり、緊急性が高かったりすることも多いため、電話やメールでの問い合わせでは間に合わないことがあります。
そうしたときに便利なのがお問い合わせフォームです。お問い合わせフォームがあれば気軽かつ迅速にユーザーから問い合わせができるので、利便性が高まるのです。
医療業界では、法律やシステムの変更でホームページに掲載されている情報が古くなってしまうことがあります。医療サイトの信頼性を保つためには、そうした変化に合わせて迅速に内容をアップデートすることが大切です。
また、クリニックの運営状況によっては開院時間や曜日などが変更されることもあるでしょう。そうしたときもホームページの掲載内容を忘れずに変更しておかないと、ユーザーが離れてしまう原因になります。
SEO対策を取り入れたホームページをつくり集患率を上げる
医療サイトのSEO対策には、一般企業における対策のほかに、品質評価ガイドライン「ユーザーのお金や生命=健康・生活に大きな影響を与えるトピック」としての品質評価ガイドラインである「YMYL」、経験・専門性・権威性・信頼性をまとめた「E-E-A-T」といったポイントも押さえておく必要があります。
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